秋の歌(百人一首)
2013-09-24
今日は、百人一首でうたわれている秋を読んだ作品を紹介します。皆さん、知っている歌はありましたか。気になる歌があれば、現代語訳を調べてみてはいかがでしょうか。考えてみれば、最近・・お正月とかに百人一首をやらなくなりましたね。
天智天皇~秋の田のかりほの盧のとまをあらみ 我ころも手は露にぬれつゝ
猿丸大夫~おく山に紅葉ふみわけ鳴しかの 聲きくときそ秋はかなしき
在原業平朝臣~千早振神代もきかす立田川 からくれなゐに水くゝるとは
文屋康秀~吹からに秋の草木のしほるれは むへ山風をあらしといふらん
大江千里~月みれは千々にものこそかなしけれ 我身ひとつの秋にはあらねと
凡河内躬恒~心あてに折はやおらむ初しもの をきまとはせるしら菊の花
春道列樹~山川に風の懸たるしからみは なかれもあへぬ紅葉なりけり
文屋朝康~しら露に風のふきしく秋のゝは つらぬきとめぬたまそ散ける
恵慶法師~八重葎しけれる宿のさひしきに 人社見えね秋は来にけり
能因法師~あらしふく三室の山のもみちはゝ たつ田の川のにしき成けり
良暹法師~さひしさに宿をたち出てなかむれは いつくもおなし秋の夕暮
大納言経信~夕されは門田のいなは音つれて 芦のまろやにあき風そふく
左京大夫顕輔~秋風に棚引雲のたえまより もれいつる月のかけのさやけさ
寂蓮法師~村雨の露もまたひぬ槇のはに 霧たちのほるあきのゆふ暮
後京極摂政前太政大臣~きりゝゝす鳴やしもよのさむしろに ころもかたしきひとりかもねん
参議雅経~みよし野ゝ山の秋風さよ更て 故郷さむくころもうつ也