芥川賞
2013-01-20
1月16日「芥川賞」が発表され、話題を呼んでいますね。
黒田夏子(75歳)さんの「abさんご」が受賞されました。筆暦70年というのには驚かされました。新人の書き手を主に対象とする芥川賞、史上最年長だそうです。
選考委員の堀江敏幸さんは「横書きで平仮名が多い文体で書くことによって文字自体の力強さ、荒々しさを表現した。手法が洗練され、非常に高い評価で選ばれた。年齢については不思議なことに話題にならなかった」と評価した。
会見での黒田さんの「生きているうちに見つけてくださいまして、本当にありがとうございました」という言葉が印象的です。
私も、黒田さんの独特な表現手法に興味がありますので、購入して読んでみたいと思っています。
【abさんご】
父と娘、お手伝いさんらしい三人の登場人物が繰り広げる日常を実験的な手法で描いた作品。
「私」「彼」などの人称代名詞や固有名詞を一切使わず、横書きで短い章を連ね日常の心象風景を描いた。