寒中見舞い・余寒見舞い
2013-01-10
「寒中見舞い」「余寒見舞い」は、厳寒期に相手の健康を気遣う便りを出し、お互いの近況を報告しあう、季節の挨拶状です。「寒中」とは二十四節気の「小寒(しょうかん)」と「大寒(だいかん)」にあたる期間です。「節分」が過ぎれば「立春(りっしゅん)」です。立春からは暦の上で春になり、春になってもまだ寒いので「余寒」となります。
【書き方の基本】
寒中見舞い・余寒見舞いは、季節の挨拶状のひとつです。特に決まった形式はありませんが、一般に下記の順番に書くのが通例です。
①季節の挨拶
「寒中お見舞い申し上げます」「余寒お伺い申し上げます」などの決まり文句
②先方の安否をたずねる言葉/自身の近況を伝える言葉/先方の無事を祈る言葉
③日付
「拝啓」などの頭語や、「敬具」などの結語は不要です。日付は「○○年○月」のみでもかまいません。
※喪中の相手に出す場合は、賀詞やおめでたい言葉は避けましょう。
【安否をたずねる言葉や無事を祈る言葉の例】
《寒中見舞》
- 本格的な寒さを迎える折、皆様にはお障りございませんか。
- この冬の寒さは格別ですが、御地のご様子はいかがでしょうか。
- 寒さ厳しき折柄、くれぐれもお体を大切にお過ごしください。
- 厳寒のみぎり、皆様のご健勝とご自愛をお祈り申し上げます。
《余寒見舞》
- 立春とは名ばかりの寒い日が続きますが、お元気でいらっしゃいますか。
- 余寒厳しき折、○○様にはいかがお凌ぎかと案じ申し上げております。
- 本当の春が待ち遠しい毎日ですが、どうぞお元気で過ごされますよう。
- 時節柄、御身お大切に、ますますご健康でご活躍のほどお祈りいたします。
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