やさしい手紙
2013-08-23
手紙の冒頭に何故、季語や時候の挨拶を入れるのでしょうか。皆さんは、疑問に思われたことはありませんか。これは、私たち日本人がかつて使っていた暦(一般に言うところの「旧暦」)の名残です。
これに関連して、季節の移り変わりをあらわす言葉として、天気予報などで「二十四節気(にじゅうしせっき)」を耳にすることがあります。なかでも、立春、春分、夏至、秋分、立冬、冬至あたりがなじみ深いでしょうか。手紙の書き出しでこれら季節をあらわす言葉を添えると、ぐっと味わい深く、やさしさが漂うように思います。
◆立春~2月4日
この日から立夏の前日までが春。九州や太平洋側の暖かい地方では、梅の花が咲き始めます。
◆春分~3月20日
昼と夜の長さがほぼ同じに。これ以降、少しずつ昼が長くなっていきます。
◆立夏~5月5日
この日から立秋の前日までが夏。新緑が目に鮮やかに映り、夏の気配が感じられるようになります。
◆夏至~6月21日
一年のうちでいちばん昼の長い頃。梅雨のため実感は薄いものの、紫陽花や菖蒲の花がきれいに咲き誇ります。
◆立秋~8月7日
この日から立冬の前日までが秋。一年でいちばん暑い頃。暑中見舞いはこの前日まで。この日以降、残暑見舞いとなります。
◆秋分~9月22日
昼と夜の長さがほぼ同じ頃。暑い日は減り、代わりに涼しい風を感じることが増えます。
◆立冬~11月7日
この日から立春の前日までが冬。北国から初雪の知らせが届き、関東では空っ風が吹き始めます。
◆冬至~12月21日
一年のうちでいちばん夜の長い頃。この日から少しずつ陽が伸び始めます。